【5/4 東京ビッグサイト 気焔万丈GW2025】


◆サークル:三寒四温(サイト同名)
◆スペース:東1 タ64a
◆作品内容:写真集『江東連曲』


三國無双ならこれで刷ると決めていた、写真向けではないざらざらアナログ紙です。もう本当に最高。
周瑜のために選定した高級布の織りの引っかかりのある凹凸が、触れることで疑似的に体感できて最高。それが表紙とか本当に最高。しかも最厚200gにしちゃったへへへへへなどとここで語り出すと無限にとまらないため後述


◆頒布価格:1,500円
◆作品紹介:こちらのページにまとめています。

イベント会場では通常衣裳(軍装)のオリジンズ周瑜でお迎えさせていただきます。
サークルスペースの空間デザインテーマ『周瑜の自室』
作品のキーアイテムとして使用した長江の地図なども持っていきます。 使い込まれてくたびれた感じやしっとりと湿度のある手触り、皮の縫い目などぜひ感じていただけたら嬉しいです!ただのおしゃべり大歓迎&お散歩ついでに見本誌見にきてください~!
今回のイベント大盛り上がりで本当に楽しみです!楽しみ~!!2回言う~!!

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<製作裏話>

やっと...やっと三國無双で.....やっと..................やっと...............................................................やっと.......................... 写真集が.........................................出せた..................................嬉しくて崩れ落ち................. もうわりと思い残すことないなとかおもっちゃった....................のに....................欲望というものは止まらないもので.............................. まだまだ..........................やりたい気持ちになってしまっている.......................... 熱量上げすぎていまぶっ倒れながら打っている まじで涙出るくらいうれしい ただものすごいエネルギーを費やした。とりあえずなんか固形のカロリー食べたい・・・とか思って丸亀行って天ぷら3こもとった はおちい
ものすごい集中力でぶっ通しで編集してました。ゾーンに入った人間ほんと恐ろしく屈強で俺に勝てるのは俺だけだ状態なのでずっと無敵BGM鳴ってたしレインボーに輝いてた。



「また孫策様に会いたいな」、孫ルートでいちばん心臓を抉られた台詞なんですが、これをメインビジュアルにもってくる自分の感性が好きです(自画自賛)。 続く「会えなくても見守ってくれているはずよ」という台詞が容赦なく抉れた傷に塩をねじすりこんできます。それが耳に入ったときの周瑜を想うとマジで無理になる。 プレイヤーの設定次第ではオフにさえできてしまうモブの台詞に「分かる」と共感してくださる方もまた固い握手を交わしたいぐらい大好きです。ソウルメイトよ、頼む。わたしの音曲を聞いてくれないか?

周瑜をやると決めてから、ほとんど知識のない音についてあれこれと考えたりインプットをしていて、 その過程で東京藝大の企画展『音はいつ、音になる?』に行っていました。
とても考えさせる素敵な展示で、見ようとしなければ詩の情景がみえてこないのと同じように、世界は聴こうとしなければ認知できない音で溢れていて、 だからこそ耳を傾けてくださる方という存在のありがたさが骨の髄まで沁みます。いつも、ありがとうございます。

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3月末くらいから、オリジンズのBGM音量を0にして声と環境音だけでプレイする遊びにハマっています。 この設定にすると呉の自室にいるときに、長江か海か、水音が聞こえてたまんない気持ちになる。音楽が鳴っているときは聞こえてこなかった江のせせらぎや虫の声が耳に入ってきてドラマチックです。 そうやって自然の音を聞いていると、江東は本当に豊かで美しいところだなと実感します。下流に近づくと海の波音と重なって、これもひとつの交響曲だよななんて思いました。 編集中はずっと会稽のあたりで波の音を作業音としてきいていました。リアリティック江東ASMR、妄想に翼を授けてくれる上に癒される。最強。
ファミ通インタビューの小池先生の説明で発売前からもう全身しびれるくらいの感銘を受けていたんですが、オリジンズって本当に音の重なりにこだわって作られているからこその厚みがありますよね。 もうなんなら環境音サントラほしい・・・ほしくない?涼州の馬蹄の響きASMRとかほしすぎるんだが

江東の豊かさが河北に比較して文化の遅れの理由になっている・・・というような背景は、すべて渡邉先生のこちらの書籍を参考にさせていただきました:
図説 呉から明かされたもう一つの三国志 (青春新書インテリジェンス)
写真集の背景はもうほぼほぼこちらの本からできているといっても過言ではないくらい笑 参考にさせていただきました。 これ以上わかりやすくしようがないほどわかりやすく、オリジンズではじめて三国志に興味を持って呉から入る方には絶対、絶対この本だという確信を得ています。 歴史にネタもバレもないような気がしますが、姫様が案じた内乱の結末までしっかりきっちり解説されているのでご注意です。

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中華に安直に赤を入れるな党、黒と茶色だけでまとめられたセットがめちゃくちゃかわいくって体温が上がりました。
夕餉を両手に主人を探していたらうっかり普段は踏み込まない奥の部屋まで入ってしまったがそこにも姿が見えなくて、 楽器を置いて出たということは鍛錬かしらねなどと主人の行方に想像を巡らす邸の侍女Bみたいな目線の写真、好きですね~~~~(好きですね~~~~)

写真集を編じるとき、物語したてにするときは必ずカメラの一人称視点の人物を自分の中で明確に設定するのですが、今回は地図上の移動距離や場面転換が多いこともあり、あえて決めていません。 オリジンズの土台の上にある物語なので、無名、というよりはプレイヤーという存在を意識した画面作りを最初は考えて構成していました。が、孫策と周瑜が共有した時間には無名が介入できない境界があるように、 プレイヤー視点では見えない部分を映してはじめて周瑜というひとりの人間の人物像が描けるなという結論に至り、これを手に取って見てくださる方の想像に広くお任せすることにしました。
人称を変えることで違うお話が浮かび上がってくるかもしれません。それも自由度の高い写真の楽しみ方のひとつだなと思います。

箏の運搬中、電車やエレベーターで色んな方にそれ何の楽器ですかと声をかけていただいてすごく嬉しかったし楽しかったです。 澄んだ音が本当にきれいなんですよとお話したらどういうところで聞けばいいのかしら?と、ザギンに向かう高貴そうなおばあさまに尋ねられ、確かに日常で箏の音を聞く機会ってないよなあと気づきを得ました。
調弦しながらこのシーンはこの音のイメージですみたいな解説スペースをやりたいなあなんて考えています。箏の音を聞きながら古代の琴に思いを馳せるの最高すぎ...! 十三弦箏は七弦琴の正調のCDFGAcdのうちCとDが音域の関係で出せないんですが、 やっぱり雰囲気はめちゃくちゃあるのでぜひ聞いていただきたいです。CD(円盤の方)つけたいくらい。

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<さいごに>


常に持ち歩いていたプロットもサークルスペースに置きます。ご自由にご覧ください

『江東連曲』をわかりやすくいうと逆『モルダウ』です。(モルダウ世代ですが以降『ブルダバ』と呼びます)
スメタナ『わが祖国』より「ブルタバ(モルダウ)」-プラハの風景-

全人類音楽の授業で聴いたやつ!本作は江を遡っていくシナリオ展開なので、源流からはじまる『ブルダバ』と流れは真逆ですが、 大河の水流にさえ抗うようなそういう勢いと熾烈さが周瑜の人生のようでまたいいなと個人的に浸ってしまいます。
曲冒頭で印象的な主題(動画中の1:05~)が奏でられるのも素敵だなあと思っていて、ここがなぜ頭に残るのかというような音楽理論はよく分からんのですが、 印象的な音楽とはこうつくるのか...?と大スメタナ先生を倣って見よう見まねで参考にしています。 開いた瞬間にぐわっと視界を占める、孫呉の色に染まる見開きの長江が、『ブルダバ』の主題のように耳に残る印象的なシーンになっているといいなと思います。
この『ブルダバ』の話も本文に入れたかったのですが、文字量が収まらなかったのでここで語らせてください。すっきりした。

三次元的な表現って自分の持ちうるカードの中で最強だと思っていて、どうしたって熱が入るから、それを言葉にするとなんかこうちょっと情熱すぎて恥ずかしいですね。 でもはずいと同時に自分の本気を熱心に見ようとしてくれる人がひとりでもいるって絶叫したいほど嬉しいですね。例えとして絶対よくないと思うんだけど露出狂の悦ってこんな感じなのか?
こんな個人サイトの路地裏で露出狂に迫られても通報したくなるだけと思うんですが つくづくこんなとこまで読んでくださっている方に頭上がんなすぎだろ ありがとうございます 本当に....とか思って退路を断って徐々に迫る。

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本文中のあとがきで、「周瑜という光を仰ぎみて奏でる、魂をかけた情熱の調べ」と喩えましたが、上を仰ぎ見るのではなく前を見て進む周瑜ってほんとうに人間として眩しくて美しくて、 そんな手の届かなさが無二でずっと、ずっと大好きです。
美周郎の美たるは見目だけでなく、その生き様なのだと強い意志の力で奏でる音曲を、ぜひ聴いてください。
5月4日、会場でお会いできるのを、心より楽しみにしております。









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