当日机の上に見本誌を置きますので、見るだけでもぜひいらしてください。見て感じていただけたらそれはわたしにとってゴールなので、それだけでとっても嬉しいです!
一緒に雄大な長江の、真っ赤に燃える夕景に想いを馳せましょう。同じ景色を見ようとスマホを置いて耳を傾けるとき、それを知音の友というのだと、わたしは思います。

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<本文あとがきより>

みんなのナンバーワンではなく、誰かのオンリーワンでありたい。
自分の人生の中で最も情熱を注いできた写真という作品をつくりあげるとき、いつもそういう志をいだいて向き合っています。(中略)
作品を作るにあたって、三国時代の空気をいかにして表現するかというところで色んな写真を貪るように見ました。 山口直樹先生の『中国史の風景』で長江の見開きのお写真を見たとき、その美しさと雄大さ、キャラクターが見た景色にものすごく胸を打たれて、時が止まったように、息をするのを忘れて1枚に夢中になりました。鳥肌がすごかった。
写真でしか表現できないものが確実にある、と思いました。 頬を撫でる荊州の風、広い長江の水面の音、後ろで行き交う兵士たちの具足の擦れる音。見開きを開いた瞬間に五感で感じたものが、自分の体験として唯一無二になりました。
写真でしか表現できないものがある。それは言葉にできなくていい感情なのだと思います。写真でしか表現できないものがあるように、おのおのに言葉にできない心の風景がある。それを写真は引き出すのだと思いました。

五十風が爪弾く筝の音に乗せて、周公瑾というひとの、生き様を辿る長江の船旅へお連れします。長江は周瑜の人生です。これはわたしが、彼という光を仰ぎみて奏でる、魂をかけた情熱の調べです。


<本文解説より>

本書は208年の赤壁前を前奏に、194年丹陽にて孫策の文を受け取る場面を承、200年呉群鎮圧戦での孫策の戦死を転、そして再度赤壁後を経て、210年益州へ向かう船上で結びます。
周瑜が長江の地図に自らの人生を重ねて回想する、という構成です。それぞれの場面でカメラが寄りと引きを繰り返し、映画のように画面と感情が流れていくようそれぞれの作品を配置いたしました。

「江東連曲」というタイトルは、オリジンズの孫家の解釈を凝縮して孫堅、孫策、周瑜、孫権の四人四字の音曲として表現しています。 「周」でありながらそれにつらなる周公瑾というひともその一部であり、またその連曲は彼の人生そのものでもある。 乱世に生まれ、自分で作曲できる出自にあり才にも恵まれながらそれをしなかったのは、他でもなく彼が孫伯符に出会ってしまったから・・・そう思うとどうしようもなく尊くて感情が溢れて、特に丹陽から呉群の流れは編集中に何度も泣きそうになりました。 ひとつひとつの写真に、書ききれないくらいたくさんのバックストーリーがあります。ひとつとして無駄な写真はありません。ぜひ色んなことを想像しながら、楽しんでいただけたら幸いです。


<本文編曲より>

作品全体がなんとなく、周瑜の熾烈かつ情熱的な生き方を感じさせるような、短調と長調を繰り返すドラマチックで壮大な曲のイメージになるように編集しています。(中略/一部改正)
赤壁前時間軸の4頁~7頁をスラーでつなぎ、赤壁後時間軸の26頁~29頁をつなぐというように、転調した同じメロディが鳴る、というような構成を随所にちりばめています。
丹陽のシーンは、室内なので埃っぽく色調は暗いですが、奏でる音曲は前を見る明るい調べです。そういう対比的に強調したシーンも、心の目と耳で感じていただけるような一冊になっているといいな、と思います。


ほか、衣裳、小道具、楽器と全体を音曲に見立てた構成のお話など文章量多めにまとめています。 呉好きな方はもちろん、一勢力としてプレイはするけど、実のところあまりよく分かっていないかも、という方にこそ写真という直感的に感じられる作品としてぜひ見ていただきたい思いで製作しました。

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ご希望の方はイベント当日の本の取り置きを承ります。XのDMまたは後日開けるマシュマロにてお気軽にお申し付けください。
※部数で取り置くためお名前などは不要です。取り置き規定部数に達した場合、予告なく終了する場合がございます。ご容赦ください。
お取り置きの受け取りは開場1時間後の11時以降にお越しくださいませ。おひとりずつしっかりお渡しさせていただきたいため、ご協力いただけますと幸いです。 イベントの残部を通販に回します。再販の予定はありません。

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製作のチラ裏なんかもイベントまでに上げられたらいいなと思っています。
さっき入稿完了連絡来て持てるすべてを出し切ってHPが0です。いまできるすべてをやり切った、とおもいます。熱量50000くらいで語りまくりたいので、そのときはぜひ見ていただけたら嬉しいです。
できました。こちらにまとめています。





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