死とは無意味だ。だから人は生きる、とかいて人生と読む


でも無意味な死であったと言わせないためにみんなは戦ってきたじゃん 最後の一兵まで.....とか思って 本当にきつい。 北方水滸伝走り抜きました。朝方ひとりで号泣した。涙が止まらん。もういてもたってもいられず、練馬の梁山泊にかけこんで虚無のまま魚肉入りの饅頭ではなくて肉あんかけチャーハンを食べている


おいしかったです。店舗カードが旗に使うような明るい黄色で嬉しくなりました。 カウンターから剛腕で中華鍋を振るう調理場の方々がよくみえて、朱貴の店もオープンキッチンだったらいいのにね、ああでもそれだと絡まれた朱富が逃げ込める場所がなくなっちゃうなとか 妄想しながらいただくご飯、絶品でした。てかめっちゃ量多い

18巻、19巻読み始めたら止まらなくて夜を徹して読みふけってしまった。貪るように夢中になって読んでふと目をあげたら空が薄ら明るくなっている、というのは何年ぶりだろう。 きっと読了後の達成感はすさまじいものだろうななどと思っていましたが実際ただ茫然自失とするだけで何も考えられなかった。 終わった..........という気持ちだけあった。終わった。梁山泊は終わった。とただただ思うだけでしばらく放心状態というか、虚無でした。
楊令にバトンが渡っても自分にとってそれは救いでもなんでもなく宋江の死で梁山泊は負けて終わった。という気持ちが聚義庁の焼け落ちる屋根の轟音とともにむなしく響いてきただけだった。 でもそういうところが多分たまんなく好きで、許貫忠の冒頭の言葉をこんな佳境で言われて腹も立つのにやっぱりそういう人の世のむなしさみたいなものがたまんなく好きでどうしようもなくて、 最後に響く余韻を含めて忘れられない物語になりました。
暗い世界のほうが光は輝いてみえますしね。でもその光っていうのもきっとほんとうにかすかな、見ようとしなければ見えないくらいの光で、そういうものを見ようとする人生を生きたい、などと思いました。生きる。 そういう力をもらった気がする。
これ、いま楊令伝岳飛伝があるから「この物語には続きがあるもの」として意識してしまうけど、進行形で追っていたら水滸伝はここで終止符なわけで、 そういう認識のほうが絶対に響く終わり方だなと思ってかなり悔しいです。これはどうしようもないけど。
この物語に出会えてよかったです。誰かに勧められたでもなく、梁山泊の梁の字も知らなかった自分がなんで急に水滸伝を読み始めたか自分でも覚えてない笑んですけれど、いやでも、思い立って本当によかったです。


「梁山泊」の「お客様専用駐車場」 かなり おもろい

-------------------------------------

散り際については特にろっち(魯智深のこと。以降ろっち)がまだ最高で、最後までおもしれー男でほんとうによかった。意味わかんなすぎる。思考回路が意味わかんなすぎてこの男のことがもうなんもわからん。 最後までぶっ飛んだ男で最高でした。


多すぎてもはやどこが何かわからない梁山泊ふせんと青蓮寺ふせん

梁山泊も官軍も、両陣営みんな魅力的で、誰がいちばん好きだった?みたいな話になると頭と岩をかかえて永久に水に潜っている気がします。
前述の通りろっちはおもしれー男だし、晁蓋殿は地球の地軸が傾いてもわけわからんくらい格好いいし、「好きになってくれ」とか首を傾げて言える上目遣いの宋江様は好きになるしか道がないし、 三国志からの流れを汲むとやっぱり軍師が好きなので呉用と宣賛贔屓だし、しかも関勝の武器が青龍偃月刀なのほんと設定が卑怯だし、李応と杜興の身長差一生萌えるし、 公孫勝、それはちょっと、ちょっとな、ずるいし、夢女という観点なら圧倒的に李富様だし、 オタク的なよこしまな沼は聞聞だし(ていうか呂牛と文立やばくない?!きみたち見えんとこで何やってくれとるん?!やばすぎるのでこれから掘ります。)、袁明様という瓢箪弾で再起不能な傷を負っているし、 魯俊義様と燕青の関係性ぬけないくらい深く肩に刺さったままだし、復讐心を自覚できる燕青が「好きでも嫌いでもありません」とさらっと言えるのが怖すぎてそういうところがますます君に夢中に好きにさせてくるじゃん、 ていうかラジドラが全方位にとんでもなくていい加減にしてほしい(全部一息で喋る)

ただどっちか選んで死ねと言われたら青蓮寺を選ぶかも。「替天行道」に身長体重一切の情報がないのが悲しみを通り越して燃えました。 こんなに魅力的に描いておきながらなんのアフターケアもないのなら自分でケアマネジメントします(業火)。袁明様がちょっと沼すぎて抜けない。抜ける気もないが。 新法・旧法の争いのwiki読んでたら司馬光が司馬家に連なっていると知って これから王安石と青蓮寺のことを知っていくのがめちゃくちゃ楽しみでわくわくする。我ながらセルフケアがうますぎる。
楊令伝に入る前にこのあたりを整理したいと思っています。相国寺を吸いに行きたくてたまらない。地面にはいつくばって土に頬擦りしたい。李富様が踏んだ土かもしれないので







top